独身アラサー女子よ!「君の名は。」を映画館で見た方がいい
遅ればせながら「君の名は。」を映画館で観てきました。
新海誠監督作品 君の名は。 公式ビジュアルガイド [ 新海誠 ]
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > エンターテインメント > アニメーション
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 1,728円
「君の名は。」はシンゴジラの上映1か月後の8月下旬の封切り以降、8週連続で週末観客動員数1位をキープし、公開51日間で興行収入が154億円を突破。
すごいな。売れてるな。
私は予備知識全くなしで、それでも大ヒットしてるっていうことは知っていたし、
はっきり言ってこんだけ売れてるんだからという期待もありつつの鑑賞。
週末に友だちと1800円払って観てきたんですが、
感想を一言で言うと
浄化された。
最後の場面からエンディングに切り替わる瞬間、
右目からスーッと一筋の涙が流れてきました。
こんな大ヒット作品の感想レビューは著名な方が素晴らしい文章力でバンバン書いてるから、私は恐れ多くて書けません。
なので、ネタバレにならない程度にエセミニマリストこと独身アラサー女子が「君の名は。」を見ている最中の心境の変化という観点で感想を書いていきたいと思います。
「君の名は」を見ると心はどう動いていくのか
①わくわく
自分のボキャブラリーのなさを憂いますが初めの部分はわくわくします。
どこかで見たことがある設定かな!?と思いながらも、見やすい絵と主人公の声に癒されながら時折クスッと笑ってしまう。続きはどんな展開?こんな風かな?と想像もしながら非常にリラックスした状態で見ることができました。
②きれいやな~
幼稚園児の感想ですね。映し出される景色の美しさにマイナスイオンを浴びているかのような感覚になります。それと同時に私は地方出身なので自分の地元を思い出し、少し胸がキューンとなりました。田舎ならではの独特のコミュニティが嫌いだった自分。都会に出てきた自分。現在の宙ぶらりんな状態。いろんなものを重ねて美しい景色を楽しみました。
③自分、何やってんだろ
映画の内容に集中してみているはずなのに、ふとこんなことを考えてしまいました。高校生の時の自分はどんな未来を想像してたんかな。まさかこんな所で、こんな生活してるとは想像してなかったな。自分が本当にやりたかったことは何だったっけ!?と自分の今置かれている状況を見つめなおしながら、映画の世界に引き込まれていきました。
④え!?マジ・・・
ここら辺からは意外な展開に心をギューんと鷲摑みされてます。さっきまでの自分の今を考えてたのはふっとんで、目の前の世界に吸い込まれていました。無心の状態というのが正しいかはわかりませんが、そんな感じです。
⑤お願い!!ドキドキ!!
もうお願い神様ー!!ドキドキ!バクバク!!マラソン走ってるんかな?みたいな感覚でハッピーエンドを願う神頼み状態。私は中学生なんか!?というくらいピュアな気持ちで祈ってました。アラサーなんて感じさせない。恥ずかしさのかけらもない。目の前のことに全力投球するわ!!
⑥よし、私も頑張るわ!
エンディングが流れ始めてからは、フルマラソンを走り切ったかのような爽快感と達成感を感じていた。自分のなかにあったネガティブな気持ちがスーッと軽くなっていく感覚。みんな何かを抱えて生きているし、そんなことは分かりきっているんだけど普段は素直に受け入れられない。でも今ならもっといろんなこと、フラットに素直に見える。真っすぐに生きることもまだまだ捨てたもんじゃない。もうちょっとだけ頑張ってみるか。って気持ちがアンチエイジングされてる。若返ったわ。おほほほ♡
おわりに
つたない映画レビューですが最後まで書いてみました。映画っていいな、素直にそう思えました。素直に受け入れることがなかなか難しくなったのを痛感していた日々を振り返り、リセットできたような感覚。自分の現状を重ねながら感情移入でき、すっきりと浄化してくれる。答えは出してくれないんだけど、もうちょっとやるか。やってみてもいいかなと思わせてくれた作品でした。独身アラサー女子って、自分がそうだからかなり主観が入るんだけど、答えが出ない案件を抱えてることが多いと思う。何が正解かわからないまま進み続けるのって本当に疲れる。そんな時に、当たり前のことに気付かせてくれ、嫌みなく背中を押してくれるのが「君の名は。」だと思いました。映画だからもちろん色んな解釈ができるし、様々な捉え方ができると思いますが私はこの作品を素直に受け入れることができました。同じ作品を2回映画館でみたことはない私ですが、もう一度足を運んでみたいと思える作品でした。
追記
浄化された私の心は「君の名は。」の効用もむなしく、次の日はまたまた現実に引き戻され何もないのに涙が流れるという、うつの初期状態のような症状がでてきましたとさ。